くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

フリーターが正社員に採用されないのは賃金の高まりが原因?

氷河期に内定をもらえなかった「フリーター」が採用されないわけ(J-cast モバイルニュース)

(前略)
その絡みだろうか、記者や政策担当者からこんな質問をしょっちゅうされる。
「企業に新卒至上主義をやめさせるにはどうすればいいんですか?」

要するに、内定が無いまま卒業し、数年間フリーターをせざるをえなかった若者も、新卒と同じように選考して採用しない企業が悪いということらしい。いや、言いたいことはよくわかるし、僕も新卒至上主義は改めるべきだと思うのだが、やめろといってやめさせられるものなら、戦争も犯罪もとっくにこの世から無くなっている。問題は、なぜそういう問題が起きてしまうのかだ。

少なくとも労組があって春闘をやっているような企業であれば、年齢によってだいたいの賃金の相場は決まっている。大手の電機クラスだと、今のところはだいたい以下のような感じになる。
・22歳新人 320万
・26歳 450万
・30歳 650万±50万
・45歳 850万±150万

初任給から毎年、少しずつ上がっていく様子が見えるだろう。これが年齢給であり、年功序列と言われるものだ。

さて、ここで4年間フリーターをやって、景気が良くなったので面接を受けに来た26歳の青年がいたとする。「チャンスをください!」と頼まれても、普通の会社なら採用はしない。26歳とはいえ実質的に新人からスタートする彼の給料は450万と決まっており、“割に合わない”からだ。30歳ならもう絶望的だろう。

そこで、この記者は解決策として「雇用の流動化」を提言するのですが、「雇用の流動化」って2000年代初頭にも散々言われてたような……