くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

ここの結論は「椅子(職)を増やせ!」でしょう

迫る失業手当切れ 被災者の実態は…社会保険つかぬ求人 家族5人、手取り12万円では…ハローワーク石巻前(しんぶん赤旗)

 赤旗の被災地の雇用状況を伝える記事。被災地の雇用の厳しさを伝えていて非常に良い記事だと思いますが最後の結論部分がダメ。

ハローワークの体制拡充が必要
 失業手当の給付が来年1月から切れ始めるにあたって、被災者の希望をふまえ、ハローワークによるきめ細かい就職支援が求められています。

 ハローワークではこの間、定数削減が続き、4〜5月の被災者が雇用保険の申請でハローワークに殺到したときは、全国から応援が入り、対応しました。被災者一人ひとりの希望にそった就職支援をするには、正規職員の増員による体制拡充が不可欠です。

 京都で開催されたILO(国際労働機関)アジア太平洋地域会議(4〜7日)の特別セッションでは、日本政府が自然災害に対応するための雇用政策について文書をとりまとめました。「自然災害に対応する雇用政策は…ディーセント・ワーク(人間らしい働き方)の実現に資するよう実施されるべきである」「公共職業安定組織による求人開拓・職業紹介サービス…が提供されるべきである」としています。

 政府・厚生労働省が自ら作成した文書の精神で、復興にむけた雇用政策を実施するためにも、体制の充実を求める要望がハローワーク職員のあいだで共通していました。

 細かい就業支援が必要として、職員増員を柱とした体制拡充!いや、もちろんそれも必要です。しかし、直前の段落で「仕事が全然無い!」という被災地の声を紹介しておいてこの結論?

 まずは、「椅子(職)を増やせ」と、主張すべきだと思うのだけど。「働きたい人に(その人の能力に見合った)職を与える」というスローガンは日本だと流行らないのかしら。

 それとも、政府と中央銀行は(直接的&間接的に)職を増やすことができることを知らないとか?まさかなぁ。