CIとDIは次の通り(()内は先月差(ポイント))
CI(速報値) | DI(速報値) | |
---|---|---|
先行指数 | 110.5(2.5) | 88.9(8.9) |
一致指数 | 105.9(0.8) | 90.0(10.0) |
遅行指数 | 108.9(-0.3) | 66.7(6.7) |
注意
先月下旬に発表された4月分改定値から、平成22年度を基準とした新基準に切り替わっています*1。本エントリーに載せるグラフも今月から新基準のデータを元にしたグラフになっています。
CI先行指数対6ヶ月前比は10.8ポイントと先月より3.1ポイントプラス。DI一致指数も90.0と、幅広い指標で力強い景気の拡大が続いていることを示しています。
5月といえば、5月23日の株価の下落が印象的ですが、CI先行指数の勢いは落ちず。CI先行指数の採用系列別寄与度を見てみると、東証株価指数だけでなく、ほとんどの指標でプラスの寄与度となっています*2。
株価だけでなく実体経済も徐々によくなっている。こんなに早く、力強く景気が上向くとはなあ。すごいね。
イワタ流景気動向指数とは
岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っています。「イワタ流景気動向指数の見方」とは、
- CI先行指数対6ヶ月前比
- DI一致指数
の2つの指数から景気を判断する見方です。岩田先生によると、
- CI先行指数対6ヶ月前比がマイナス
- DI一致指数が2ヶ月連続で50を下回っている
場合、景気後退のサインとみなします。
また、景気動向指数そのものを知りたい方はこちらをご覧ください
「景気動向指数の見方、使い方」(内閣府)
*1:くわしくは景気動向指数における鉱工業指数平成22年基準改定への対応及びCIの基準年変更について(*pdfファイルです)をご覧ください。
*2:特に新規求人数と新規住宅着工床面積数の伸びが大きい