くじらのねむる場所@はてなブログ

岡山県南西部在住。1983年生まれの40歳。経済、ミステリ、ウイスキー等について細々とブログに書いています

イワタ流景気動向指数グラフ更新(2013年5月分追加)

内閣府から2013年5月の景気動向指数が発表されました。

景気動向指数(内閣府)

CIとDIは次の通り(()内は先月差(ポイント))

CI(速報値) DI(速報値)
先行指数 110.5(2.5) 88.9(8.9)
一致指数 105.9(0.8) 90.0(10.0)
遅行指数 108.9(-0.3) 66.7(6.7)


注意
 先月下旬に発表された4月分改定値から、平成22年度を基準とした新基準に切り替わっています*1。本エントリーに載せるグラフも今月から新基準のデータを元にしたグラフになっています。

2008年1月から

直近1年

 

 CI先行指数対6ヶ月前比は10.8ポイントと先月より3.1ポイントプラス。DI一致指数も90.0と、幅広い指標で力強い景気の拡大が続いていることを示しています。

 5月といえば、5月23日の株価の下落が印象的ですが、CI先行指数の勢いは落ちず。CI先行指数の採用系列別寄与度を見てみると、東証株価指数だけでなく、ほとんどの指標でプラスの寄与度となっています*2


 
 株価だけでなく実体経済も徐々によくなっている。こんなに早く、力強く景気が上向くとはなあ。すごいね。



イワタ流景気動向指数とは

岩田規久男先生の『景気ってなんだろう』という新書の中に、「イワタ流景気動向指数の見方」が載っています。「イワタ流景気動向指数の見方」とは、

  • CI先行指数対6ヶ月前比
  • DI一致指数

の2つの指数から景気を判断する見方です。岩田先生によると、

  • CI先行指数対6ヶ月前比がマイナス
  • DI一致指数が2ヶ月連続で50を下回っている

場合、景気後退のサインとみなします。

 

 また、景気動向指数そのものを知りたい方はこちらをご覧ください
「景気動向指数の見方、使い方」(内閣府)

*1:くわしくは景気動向指数における鉱工業指数平成22年基準改定への対応及びCIの基準年変更について(*pdfファイルです)をご覧ください。

*2:特に新規求人数と新規住宅着工床面積数の伸びが大きい